私の仮恋人は親友のお兄さん

夜更かし

廉人さんが家を出て行ってすぐに
気づいた

今日は金曜日
次の日の朝方にならないと
廉人さんは帰って来ない

朝方まで一人で過ごすと思うと
きゅうに寂しさが込み上げてきた

私は
果恋ちゃんに電話をしてみる

できれば一緒に朝まで…いてくれたら

「あ、ちゃんと話した?」

明るい声の果恋ちゃんの
声がした

「ううん
帰ってきてからってことになったよ」

「はあ?
仕事を遅刻してでも
話さなくちゃ!」

「うん、でも
最近、私を店に連れて行ったり
してたから

ちゃんと仕事したいかな?って思って」

「そんなの関係よ
…って今、お兄ちゃんいないのね?

私、今からそっちに行くから」

果恋ちゃんは電話をきった


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