私の仮恋人は親友のお兄さん
ダンスパーティ

会場

うわ~
大きい屋敷だなぁ

私は麗華さんの家の前で
足を止めた

イギリス貴族の家みたいに
大きくて広くて
綺麗な庭に

マンションのような大きな
家がある

何部屋あるのだろう?

迷子にならないのだろうか?

呆然と眺めた

「見てくれに驚くな
虚勢に驚いても意味がない」

「え?」

廉人さんが耳元で囁いた

「麗華の家は
傾いている

父親の会社はうまくいってないんだ
だから
売上をあげている
俺や他の会社に目をつけては

結婚してくれそうな男を探している

父親の会社を立て直してくれそうな
男をパーティで探しているんだ」

「よく知ってますね?」

「俺も一応
セレブですから?」

廉人さんが
わざとらしく
髪を掻きあげるふりをした

今日の廉人さんの髪型は
オールバックだった

タキシードがとても似合う

思わず
見とれてしまうくらい

格好良い

果恋ちゃんのお兄さん

どうして
こんなに格好良いのだろう

ずるいよ
今日までの関係なのに

離れられなくなりそうだよ
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