私の仮恋人は親友のお兄さん
「負けたなんて思ってないもの

社長との恋愛はダメだったけど
もっと良い男はいるわ

宣伝部門に異動になったことだし
会社の宣伝をしながら

社長よりもっと良い男を見つけるのよ」

「尊敬しちゃいます」

「あら、そんなことを言われても
私は嬉しくないわ」

「素直に思ったから
そう言っただけです」

「ありがとう
社長も素直なあなたに惹かれたのね」

私は秘書さんと
いろいろな話をした

廉人さんの会社での話や
商談のテクニックなど

麗華さんのお父さんの会社を
倒産に追い込むまでの
話も教えてくれた

あまり手を出してないなんて
嘘だった

廉人さんが裏から手をまわして
倒産に追い込んでいた

でも
そうしなければ
廉人さんの会社が倒産する可能性も
あったから

廉人さんは会社を守ったのだと
秘書さんは話していた
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