神楽先生はそんなに甘くない。

「待って。私、今の時間で先生の名前しか情報得られなかった...」

話せなかった上に、他の子達の質問も聞き逃すなんて...自分の大きすぎる失態に、がっくりと肩を落とした。

「どんまい」

そんな香帆の労いの声を聞きながら、前途多難な初恋を不安に思うのだった。

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