保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。

「わあーー!!」

「瑠々ちゃんの年にはちょっと早いかなって思ったんだけど、でもこれ見た瞬間、瑠々ちゃん!って思ったの」

瑠々ちゃんがラッピング袋から取り出してテーブルに広げたもの。

ピンクのポーチに可愛らしいデザインのコンパクトミラーと、子供用リップカラー、そして苺の形がついたヘアゴム。

「かっわいい……」

こういうのに憧れる小さな女の子の気持ちもわかるから。

大きな瞳でプレゼントのそれを眺めてる瑠々ちゃんが本当に可愛くて。

「菜花お姉ちゃん……ありがとうっとってもとってもとーーっても嬉しいっっ!」

「瑠々、よかったわね〜っ!菜花ちゃん本当にありがとうっ」

「いえ」

「瑠々、ご飯終わったらそれつけてみようか!」

「うんっ!!」

喜んでもらえてよかった。
この子供用おしゃれセットを見たとき、瑠々ちゃんに似合うと思ったのも本当だけれど、

一番は、夏目くんがプレゼントを選んでる時に言ってたセリフが決め手で。

『俺と同じ格好がしたいって』

もしかしたら、瑠々ちゃんは、夏目くんと同じ年になることに憧れていて、

少しでも近づきたいんじゃないかって。
背伸びしたい乙女心、わからなくないから。
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