保健室で寝ていたら、爽やかモテ男子に甘く迫られちゃいました。
*
「あれ、菜花、もうお腹大丈夫なの?」
「うん、だいぶ良くなった」
まだ少し下腹部に鉛のような重さを感じたまま、身体を引きずりながら教室に着くと、
仲良しの同じグループの子たちが声をかけてくれたのでとっさに笑ってみせる。
「え〜本当に〜?まだちょっとキツそうだよ〜?」
そう言って心配そうに私の顔を覗き込んできたのは、去年も同じクラスで特に仲の良い光莉。
「大丈夫、大丈夫。授業遅れちゃったら困るし」
「いや授業なら私たちがノート取ったりもできるしさ〜」
サラサラの黒髪をきゅっと高い位置で結んだポニーテールは、
くっきり二重のお人形さんみたいな顔の彼女に本当によく似合っている。
顔の雰囲気はフワッとしているのに、しっかり者で頼りになる光莉は、1年の頃から友達も多くて、
私は光莉の優しさに救われて、その中に入れてもらっているって感じだ。