eternal〜守りし者〜
それから5年の月日が流れ15歳になった将呼は、かつての将季を見ている様に腕を上げ、沙莉は鈴から受け継いだ足の速さと洞察力で権蔵達を唸らせた。



『……誠、逞しくなられました…。』



将呼達の修行を覗きに来た空我が大季を連れて現れた。


『…あぁ…。』


『沙莉姫はまるで…あの頃の鈴様そっくりになられた。』


『……鈴の望みが叶ったやもしれん。』


『…ん?』


空我が将呼に目をやると、相棒らしき少年と笑みを浮かべ手合わせをしていた。それを見た空我も笑みを浮かべた。


『あの頃は…辛くて辛くて…もう辞めたいと幾度も心が折れそうになりましたが…今では何処か…あぁして修行に励む若達が羨ましくも思えます。』


『…そうだなぁ…。』


『…私もいずれ、大季に修行をさせたいと思います。鈴様のお望みと同じ思いに御座います。』





『やめぇーーいッ!休憩ッ!』



佐護路の声が響いた。




将季達の元に佐護路が歩み寄った。



『佐護路…俺らの時より、ちと甘くないか?』


『そんな事は。』


『休憩が多い様に思うが…。』


『殿、私ももういぃ歳に御座います。なにぶん…身体が言う事を聞かなくなって参りました。』


『何を申す?権蔵はまだちっとも衰えてはおらんぞ?』


将季と佐護路のやり取りに笑みを浮かべる空我。
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