恋を伝えるための数式
「だから!ここは、xに代入するの!」

今私は、私の友達、愛花(まなか)ちゃんと数学の勉強をしてる。

「え?あ!そうか!だから……答えは、(x,y=3,5)!」

「正解!」

「うぅ……連立方程式とか無理だよ~。テスト範囲の証明も無理だけどさ」

愛花ちゃんは、教科書を開いたまま机に突っ伏した。

もうすぐ学年末テスト。数学は、今まで習った三角形の証明や連立方程式など、バラバラに出されるんだ。

「あはは……」

私は、苦笑することしか出来ない。愛花ちゃんは、一番数学が苦手。

もう三角形の合同条件覚えてないもん。びっくりだよ。

数日前に、復習したよね?……ね?

「しっかし、川井先生は、鬼畜だよね~。前のテスト範囲からも出すなんてさー」

「仕方ないよ。受験対策で作られるからね」

私たち中学3年生は、もうすぐ高校受験を控えてる。

「証明は関係なくない?」

「分からないよ?」

「ん~っ……そろそろ帰ろっかな~」

「まだ10分も経ってないよ?」

私が愛花ちゃんと話していると、教室のドアが開いた。

「あ、えっと……」

教室の入口には、私と同じ部活に入っていた同級生の和也(かずや)が立っている。

「瞳(ひとみ)……す、数学教えて……」

恥ずかしそうに、和也は私を見た。
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