イケナイ王子様
さらに涙がこぼれそうになる。


けれど、あふれでる涙を、翔さんが、指でぬぐってくれる。


クリアになった視界に、目を細めて笑う、翔さんの姿が映る。


「愛海が18歳になったら、俺と結婚してくれないか?」


そう聞かれたら、答えはひとつしかない。


「……っ、はい……」


再び出そうになる涙をおさえ、満面の笑みでうなずく。


翔さんが、私の額に自分の額をくっつける。


キスされてもおかしくない距離。


そんな至近距離で、私たちは、誓いのキスを交わす。
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