イケナイ王子様
☆☆☆
「はぁ……」
お見合いがはじまってから、数十分後。
私は、お見合い相手の男の子と一緒に、お見合いの会場の部屋にいる。
『あとは、お若いふたりにまかせるわ!』
叔母さんはそう言い残し、10分ほど前に、藤堂さんと一緒に部屋を出ていった。
どうしよう……。
私、会ったばかりの人と話すの、苦手なんですけど……。
でも、叔母さんがせっかくセッティングしてくれたお見合いを、台無しにするわけにはいかない。
思いきって話しかけよう。
そう思った直後。
「……ねぇ」
男の子に話しかけられた。
まさか、向こうから話しかけてくるとは思わなくて、びっくりしてしまう。
「へっ……は、はい!
な、なんでしょうか?」