ノクターン
水曜日 私達は深見さんの事務所を訪ねた。
早速、深見さんは 何枚かのプレゼンシートを見せてくれた。
それは どれも素敵なレイアウトで。
私と智くんは 迷いながら一つずつ選んでいく。
深見さんは、私達が選んだすべての商品の 納品を確認してくれる。
「全部揃うのが、土曜日になります。鍵をお預かりできれば、私が納品に立ち会って 土曜日までにお部屋を整えておきますが。」
深見さんの申し出は 私達には 願ってもないことで。
「お願いします。その後で、自分達の荷物を搬入しますので。」
智くんは 快く鍵を差し出す。
「お父様には、とてもお世話になっていますので。お役に立てて 嬉しいです。」