ノクターン

「今日からは、ずっと一緒だよ。何があっても、俺が麻有ちゃんを守るから。大丈夫だからね。」


智くんは 私の不安に気付いている。

新しい環境に入っていく不安。

恵まれ過ぎて、幸せすぎて。



そんな私の不安を、智くんは 全部受け止めようとしていた。
 

私は、振向いて 智くんの胸で泣きじゃくってしまう。
 


「可愛いよ。泣き虫お姫様。」


と智くんは 私を抱きしめて、いつまでも髪を撫ででくれた。
 
 
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