ノクターン
31

12月24日。

甘く愛を交わして、ゆっくり起きる。


いつもよりも熱いのは 二人とも特別な日に 昂ぶっていたから。
 


順番にシャワーを浴びて、二人で食事の用意をする。


何をしても 笑ってしまうほど 私達は幸せで。



いつものように たっぷり食事を食べて。


外は冬晴れで、太陽が陽当たりの良いリビングを 暖めてくれる。
 


「着替えて、準備するね。」

ゆっくりコーヒーを飲んだ後で 私は寝室に入る。

先日買った 白い服に着替える為に。
 

衿と裾と袖口にサテンのテープをあしらっただけの シンプルなワンピース。

とても清楚で、私を初々しい花嫁のように見せてくれた。
 


長い髪は、ゆるく巻き ハーフアップにして。

パールの飾りが付いた 髪留めでまとめる。

ピンク系のチークを乗せると、私は幸せいっぱいの花嫁になった。
 

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