ノクターン

私は智くんのLINEに元気をもらって 康平に会いにいった。



4時過ぎに康平は スーツケースを引いて歩いて来た。

私を見つけると笑顔で軽く手を上げた。
 

「お疲れ様。」私も笑顔で近付いていった。
 
「何か、久しぶりだなあ。元気だった?」

何も知らない康平は 無邪気に私の頭を ポンポンと叩いた。
 


「元気よ。康平、お腹すいている?」
 
「いや、さすがに飯はまだいいよ。少し早いけど、一杯いく?」

康平はお酒が好きだ。
 
「ううん。お茶にしよう。話したいことがあるの。」




私たちは、駅中の静かなカフェに腰を下ろした。
 


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