ノクターン

「今日は、帰りに 指輪を見にいこうね。」

翌朝、二人で朝食をとっていると 智くんが言った。
 
「本当?うれしい。」
 
「サプライズも考えたけど。記念だから一緒に選びたいな、って思って。」
 

「こんなに早く、指輪まで。なんか信じられない。」

私は頬を上気させて言う。
 

「土曜日は、軽井沢に泊まろうか。」

いたずらっぽく言う智くんの提案に 少し照れながら頷く。

智くんは 私を抱きしめてキスをする。
 


「ホテル、予約しておくね。」


と智くんは言って、二人で職場に向かった。


< 70 / 270 >

この作品をシェア

pagetop