ノクターン
「今日は、帰りに 指輪を見にいこうね。」
翌朝、二人で朝食をとっていると 智くんが言った。
「本当?うれしい。」
「サプライズも考えたけど。記念だから一緒に選びたいな、って思って。」
「こんなに早く、指輪まで。なんか信じられない。」
私は頬を上気させて言う。
「土曜日は、軽井沢に泊まろうか。」
いたずらっぽく言う智くんの提案に 少し照れながら頷く。
智くんは 私を抱きしめてキスをする。
「ホテル、予約しておくね。」
と智くんは言って、二人で職場に向かった。