シンデレラと呼ばないで♡
授業後…
「ゆに、良かったね。また、名前で呼ばれてた笑」
「そうだね、あはは…」
はあぁ、始まりました。クラスメートからのいじり。

「ねぇ、ゆに」
あ、この子は、中学生になってからめちゃめちゃ仲良くなった、島山真理子(マリコ)ちゃん。
「なぁに?」
「こっち来て話そ!」
「うん!」
真理子は毎度、毎度私を助けてくれる。
「ねぇ、ゆに、いじってるわけじゃなくて、本気で質問なんだけど」
「うん?」
「ゆには、大野先生のこと好き?」
「ぇぇぇぇーー!!!ごめん、びっくりして大きい声出しちゃった笑」
「あはは笑。全然大丈夫よ笑。で、どうなの?授業もルックスもいいじゃん、大野先生。しかも、ゆにのこと気に入ってそうだし笑」
「ぇぇぇぇーー!!!気に入ってるってことはないと思うよ。」
どう思うって言われても…うーん
「大野先生の授業は好きだけど、それ以外には、特に何とも思わない…かな。」
「ふーん、そっかそっかー。でも、ゆにはお気に入りだと思うよ笑」
「なんで〜?だって、佐藤って名字が多いから名前で呼んでるだけでしょ笑。それに、さされる回数はみんなと一緒だよ」
「そりゃ、そんな漫画みたいな露骨なことするわけないでしょうが!笑 それに、このクラスはおろか、学年にも佐藤って名字の人いないでしょ!まぁ、雰囲気かな〜。ゆにのことをさす時の雰囲気がなんか、そんな感じがする笑」
「うーん、全然わかんない!」
「あはは笑
わかんなくてもいいよ笑」




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