屋上海月 〜オクジョウクラゲ〜
" 知らない記憶 "
確かに
家に着いてからは
ぼんやりとして
何もせず
生きる為だけに
無気力な暮らしをしていた時期は
確かにあった
ただ、それも自覚はしていたし
俺の血は使えなくて
真木が大量の、輸血をしてくれた事
―― 雨の真夜中、病院の外で
三人じっと、待っていたのも覚えてる
竹田さんに会った後は
普通に 大学へも通った
後は次に続く、記憶のままだ
「 クウヤ!鼻かみたいです! 」
「 後ろにティッシュあんだろ
今開けるから待ってろ
青山、オミヨさんトコ行くんだろ?
オレらもちょっと、顔出すから 」
「 …真木 」
「 お? 」
「 あの頃 俺、何をした…? 」