屋上海月 〜オクジョウクラゲ〜
「 たいしたことねえよ
メシ食わない、風呂入らない
この辺ひたすら徘徊してるのは通常モード
アイツが外国行ったって聞いた後は
飛行機の音を聞いた瞬間
空港行きの列車に乗って
ムリヤリ税関、突破しようとしたり 」
――― 覚えてない
「 後は真夜中
『ベットにいねえ!』と思ったら
… 空の月を、何時間でも見てる位か 」
「 それ、は、 … 覚えてる ―― 」
「 まあそれでもオマエは
直接、自分で自分を傷つける様な
馬鹿な真似はしなかったし
でなけりゃ幾ら
梅川先生が言ったとしても
オレらはオマエの傍を
離れるつもりは毛頭無かった 」
「 ――… 先生? 」
「 オレらと居れば
オマエは嫌でも、アズルの事を思い出す
だから、少し離れて ―――
新たな生活に移行した方が
オマエ、そしてオレらの為にもなるって
実際、足場を作る時間は必要だったし
… 緑川さんや、赤池さんが居てくれた
あのJemuでのコンテスト
最終選考に残った書類の中に
オマエの名前を見た時
マジで嬉しかったんだぜ?オレ 」