密室でふたり、イケナイコト。

え、覚悟っ!?


「な、なりみ…」


!!!?


振り返ると、驚く暇もなくいきなり身体ごと成宮の方に向かされて、グイっと両方のほっぺたを掴まれた。


「にゃにすんのさ」


交わる視線に恥ずかしくて声を出せば、掴まれているせいでちゃんと話せない。


ますます恥ずかしさが倍増するだけ。


触れられたその手から、ジンジンと熱が伝わってくるようで。


「瑞稀」


「……え?」


「名前、呼んで?」


普段からは考えられないほど、優しい声。


「っ…」


両手が離れたと思ったら、すぐにスルっと頬をなでられて、

どんなスイーツよりも甘い眼差しと微笑みが目の前にあるだけ。


も、もう始まってるのっ!?


ドキドキと鼓動の音が頭の中に響くくらい、速く動いているのが分かる。


< 104 / 380 >

この作品をシェア

pagetop