密室でふたり、イケナイコト。


肩にかけていたカバンの奥底から、あるものを取り出し、奥のスペースに入る。


「おはようございます!
今日もよろしくお願いします!」



マスクをとって、大きな声であいさつすると、横から声をかけられた。



「片瀬、お疲れ」



「成宮こそ、お疲れ様」



そう、今わたしの隣に立っているのは同じクラスの成宮 瑞稀。


無口で有名な、“ あの ”成宮。



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