密室でふたり、イケナイコト。


サラサラの黒髪はメガネをかけていてもイケメンだと分かる、その片目を隠し、開いたシャツからは綺麗な鎖骨が見えている。


そしてドアを開くと、1番前にいた子に問いかけた。


「もしかして…見てた?」


ゾクゾクっ!!


背筋を何かが走る、鳥肌が立つような低音。



「今日見たことは黙っておいて欲しい」



男子生徒は唇に長い人差し指を置いて、秘密…と言わんばかりに笑う。



そしてその子の耳元に唇を寄せると囁いた。



「もし、誰かに喋ったら…君たちがやらしいことしてるのを見たがってた変態だってばらすから」



君たちの写真に変態だって書いて、学校中にばらまくかもなぁ…


と。


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