綺麗事


本当はちゃんとごはんも食べないといけな


いのだか理苑の場合疲れるとまずただでさ


え少食なのにさらに食欲が無くなる。


そしてその状態が続けば体調を崩して


最悪入院になる。


理苑も勿論ちゃんと理解しているのだが


どうしても食べれない。


学校につくと机に突っ伏して溜め息をつい


た。


「あ~あ、どうしよっかなぁ」


食べていないことがばれると紫苑に凄く


怒られるし主治医にも怒られる。


ふうっと溜め息をついたとき。


「ふうん?君が鈴張 理苑さん?」


真横から声が聞こえてきて理苑はパッと顔


をあげた。


隣に居たのはどこか優しげな男子生徒。



黒髪の美少年。


「だれ?」


「あ、知らないんだ?」


「え、なに、自意識過剰?」


思わずそう呟いた理苑に美少年さんはスク


スク笑いだした。


「はじめまして?影宮 葉月です。宜しく


ね?理苑ちゃん。」


そう言ってくる美少年、影宮 葉月。


「えっと、...なんか、嫌な予感がする


ので宜しくしたくありません。」


思わず正直にそんな事を言ってしまった。


するとまたスクスクと笑われる。


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