『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜
「待っててくれたの?」
小林くんに聞いた
「うん、なんか心配だったし…」
結局ふたりで帰った
「小林くんは、何か言われなかった?
メモのこと…」
「あー、メモ返された時に
邪魔するな…
って言われた
ごめん、邪魔して…
それも謝りたかった
友香にも言われてたのに…」
「…うん」
邪魔するな…
先生そんなこと言ったんだ
「立花さん、ホントに絵が好きなんだね
いつもバスケ部より遅くまで
美術室に電気ついてるから…」
「うん、夢中になると、ずっと描いてる
他の授業の時も絵が気になったりして…
小林くんも美術選択してるから
絵、好きなの?」
「いや、オレは音楽と習字やりたくないから
消去法で美術を選択しただけ
だから、下手でしょ
立花さんに笑われたし…」
「ごめんね
すごく失礼だよね…
小林くんの体の大きさと絵があってなくて…
なんかおかしいな…って」
私はまた笑ってしまった
「…かわいい」
「ん…?」
「いや、なんでもない
また立花さんに笑ってもらえるように
オレ、ガンバルわ」
そう言って小林くんは笑った