『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

玄関に行ったら
今日も小林くんは待っててくれた



「ごめん、ずっと待ってたよね…」


いつもより30分以上遅かった



「よかった…
もぉ、立花さんと一緒に帰れないと思った」


小林くんが安心した顔をしたのがわかった



小林くんがどんな気持ちで
私を待っててくれたか考えると
胸が痛かった



私は泣きたい気分だったけど

無理に笑顔を作った



小林くんは悪くない

先生も悪くない



悪いのは

私が先生を好きなこと…



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