『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

先生とはあれから

何もなかった




やっぱり
生徒と先生でしかないのかな…





「なに?」

目が合うと先生が言った



「何描いてるんですか?
見たい…」



「ダメ…見せない」



「少しぐらい、見せてくれたって…」



「言っただろ
気持ちが伝わるの、嫌なの
立花さんと違う」



「ケチ…」




「休憩しよ」




先生がグラスにお茶を入れてくれた


カラカラカラ…



「先生、今日はビール飲まないの?」



「そんな、毎日飲んでないよ」


先生は笑った





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