『先生の色』〜桜の下で始まった恋は、色を変える〜

「夏休み、遊ばないの?
来年は受験だから、遊んどけ…」



先生と出掛けたりしたいな…


無理なのは、わかってた




「友香も小林くんと、いつも一緒だし…
ふたりで海行ったり
遊園地行くって言ってたから…」



先生はタバコを吸って遠くを見てた


期待してしまう私が悪い




「明日、ここから花火見えるかも…」

先生が外を見ながら言った



先生、誘ってくれてるのかな?



「ここで、見てもいいの?」



「友達と約束してないの?」



「友香は、小林くんと行くと思う…」



「オレは別にいいけど…
夜だけど、大丈夫?」



「はい!」




先生とデートできるみたいで

私は嬉しかった





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