縁の下の恋

衝撃の体験

有言実行…一理は〇〇外国語大学に余裕で合格し、両親達を、大いに喜ばせる事が出来た。



たかだか一人の大学合格祝いを、沢山のお客様を呼ぶ必要が何処にあるのか…と思う程に溢れ替える人達に笑いたくも無い笑顔を振りまいていなくてはならなかった。



祖父達の会社関連の人達であろう中に、一人だけ一理は駆け寄った人が居た。



以前子供の頃に見学に行った工場のあの困らせた工場長さんであった。


「ああっ、あの時の木谷工場長さん?でしたよね?わざわざ私の事でお出で頂いて申し訳ありません!」



「いえいえ!あの時のお嬢様が、こんなに立派に成られて…〇〇外大だそうで、私はまたあの頃のイメージからすると、電気大学でも行かれるのかと、思ってましたがーーーーはっはっはっ!やや失礼!あの子供らしからぬ質問には、参りましたから、良く覚えておりますよ!」
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