からふる。~第14話~
ちらっと見たら目が合った。



「さあや」


「何?」



何なの、この顔。


ご機嫌取りしてる場合じゃないから降りよう。


この人は構ってちゃんの子供なんだ。


イチイチまともに対応してたら心労がたまる。



「さあやはおれが嫌いか?」


「は?」



何よ、急に。


どうせ、おれのこと仲間外れにしてるとかなんとか言うんでしょ。


と思っていたのだけれど、その予想は瞬く間に崩れた。


彼がしゃがみこんだのだ。



「なんか...痛い」


「痛い?どこが?」



まさかの体調不良?


困るんだけど。


白鳥先輩でも呼んでこようかな。



「ちょっと、大丈夫?」



仕方なく黒羽くんに近付き、私もしゃがむ。



「心が痛いんだ。お願いだからおれを1人にしないでくれ」


「いや、1人じゃないじゃん。」


「おれ筋トレでも何でもするから、掃除も真面目にやるから...だから...」


「はいっ!いじけるのはそこまで!ちゃっちゃとやっちゃお。ほら立って」



結局2人にばかり注目してるからヤキモチ妬いたってことだよね。


ほんとに黒羽くんは子供だ。


そのお世話をする私はほんとに大変だ。


未だに卵焼きとご飯だけしか食べられないし、どうやらお腹空くからお菓子も食べてるみたいだし。


凜くんみたいに成長が目に見えるとやりがいが感じられるんだけどな。



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