からふる。~第14話~
「あの~すみませ~ん」



玄関の方で声が聞こえた。


私は凜くんを連れたまま玄関まで歩いた。



「あっ、岡本さん」


「お久しぶり、紗彩ちゃん。今日は塾もなくて暇だったから凪砂に会いに来たんだけど、凪砂いる?」


「いえ、まだ帰ってきてないです。恐らくそろそろ来ると思うんですけど...」



と言いながら、視線が気になった。


あぁ、引かれちゃったよ...。


ドン引きだ。



「黄海くんと紗彩ちゃん仲良しなんだね」


「うん、さあやんとはなかよしぃ」


「甘えんぼさんなのでいつもこんな感じなんです」



私の言葉にさらに驚いた様子の岡本さん。


付き合ってもいないのにこんなベタベタくっ付いていたら、そりゃ驚くのも無理はない。


偽装の姉弟ということにしておこう。



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