授かったら、エリート弁護士の愛が深まりました
唐突に探りを入れられ、板垣さんが僅かに眉根を寄せた。
考え過ぎかもしれない。そう思ったけれど、板垣さんの気まずそうな表情を見ていたらやはり私の予想は当たっていたようだ。
「まったく、あなたという人は……その勘の鋭さは父親譲りってわけですか、警察関係の仕事にピッタリだ」
「茶化さないで」
板垣さんの指先が私の頬を撫でようとして、その手を跳ねのける。鋭い視線を板垣さんに向けるけれど、彼はまったく動じない。むしろ口元に笑みさえ浮かべている。
「それに空き巣のこと、父に報告する必要がなかったって言ってましたけど……犯人を捕まえたのが刑事である自分じゃなくて、黒川さんだったからバツが悪くて父に言えなかったんですか?」
「そうじゃありませんよ。松下検事は事案を選り好みする人でね、あんな小さな窃盗未遂事件のことなんて、どうせ報告したところであの人は気にかけない。菜穂さん、どうしたらわかってくれるんですか」
思い通りにいかない歯がゆさからか、父を侮辱する言葉を吐いて本音を見せた板垣さんが私の腕を掴んで行動に出る。そして半ば強引に引き寄せて私を無理やり抱きしめた。
考え過ぎかもしれない。そう思ったけれど、板垣さんの気まずそうな表情を見ていたらやはり私の予想は当たっていたようだ。
「まったく、あなたという人は……その勘の鋭さは父親譲りってわけですか、警察関係の仕事にピッタリだ」
「茶化さないで」
板垣さんの指先が私の頬を撫でようとして、その手を跳ねのける。鋭い視線を板垣さんに向けるけれど、彼はまったく動じない。むしろ口元に笑みさえ浮かべている。
「それに空き巣のこと、父に報告する必要がなかったって言ってましたけど……犯人を捕まえたのが刑事である自分じゃなくて、黒川さんだったからバツが悪くて父に言えなかったんですか?」
「そうじゃありませんよ。松下検事は事案を選り好みする人でね、あんな小さな窃盗未遂事件のことなんて、どうせ報告したところであの人は気にかけない。菜穂さん、どうしたらわかってくれるんですか」
思い通りにいかない歯がゆさからか、父を侮辱する言葉を吐いて本音を見せた板垣さんが私の腕を掴んで行動に出る。そして半ば強引に引き寄せて私を無理やり抱きしめた。