君にまつわるエトセトラ【完】



「……″茉莉乃″」


「はっ、ハイ!」



はじめて葛城くんに″茉莉乃″って自分の名前を呼ばれた。


そのことにびっくりして、つい返事が大きくなった。



「……俺のことは″周″って呼んでくれる?」


「あ、周……くん」



私が少し戸惑いながら彼の名前を呼ぶと、周くんは私の髪をクシャクシャにした。



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