君にまつわるエトセトラ【完】



「……でも、それでも。健永が私たちを引き合わせてくれたんだよ」



健永には感謝してもし尽くせないと思う。



「まあ、こうやって葛城や茉莉乃に礼言われるのは嬉しいけどな」



私と周くんは目を見合わせて、笑い合った。


そして、私は隣に座っている周くんの手を取り、頷いた。



「じゃあ、俺1回席外すから」


「えっ、葛城が?」



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