続・隣人はクールな同期でした。
けれどジンの表情は冷たいまま。
「わかっていながら一緒にいたんだから
受け入れたと思われても仕方ねぇよな」
“決して許さない”
内に思う声が、気持ちが
発せられる言葉に込められていた。
アタシが100%悪いのは理解している。
咎められたって言い訳なんて無理な話だから
真摯に受け止めないといけない。
「ごめん…」
どうする事が最善なのか
考えれば考えるほどドキドキと脈打つ心臓の鼓動は
更に酷くなり息苦しさから呼吸のリズムも乱れていく。
「この話は終わりだ。
薬飲んだら休め。
俺は…少し頭を冷やしたいから
今日は会社に泊まる」
ジンのテンションが急激にパワーダウン。
“失望した”
そんな感情にも思える失速状態で
沈痛な表情のまま持ってきたカバンを掴み
そのまま部屋をあとにしてしまった。
「マジでアタシのバカ…
どうすんのさ…もう」
それでなくても
今アタシ達は微妙な状況なのに
事態を悪化させるなんて…。
ゴロンとソファに横になり
目を閉じて自己嫌悪に陥ってしまう。