ピュアな君に俺は恋をした

俺は翌日木田さんに1日休みをもらい
軽井沢にいるじいさんの所に行った
彼女の話をした
じいさんはすぐに承諾をしてくれた
親父とお袋は今海外にいるから電話で
報告した
彼女を守りたいって…
俺の本気が伝わったのか承諾してくれた

俺はマンションを引き払って自宅に戻った
彼女の母親にも承諾してもらって彼女を俺の家で引き取る事にした
家にいるとまた父親から虐待を受けるから
それしか方法がなかった


彼女はあの日の翌日には意識が戻った
毎日俺は仕事が終わると病院に足を運んだ
そして1週間がたった

病室に入って

「瞳ちゃん」

と声をかけると返事がない

慌ててベッドに行くと彼女はおらず
知らない女性がいた

「あっ…すみません」
と頭を下げた

「今瞳は検査に行ってます」

誰だ⁇

「そうですか」

「誰⁇と思ったでしょ⁇姉の柚です
貴方が瞳を面倒見ると言った人ですか⁇」

「はい…
初めまして…新田　洸です」

こいつか…彼女を嫌ってる姉は
俺が嫌いなタイプだ
派手なメイクに派手な服
ブランド物のバッグ
本当に瞳の姉なのか⁇疑いたくなる

「どうしてあんなバカな子の面倒を
見るんですか⁇
私達も苦労してるのに…もの好きですね
担当の貴方が引き取るなんて
行き過ぎだと思いませんか⁇」

なんだ⁇こいつ殴ってやりたい！
いくら姉でも…言っていい事と悪い事がある
文句を言おうと思った時…

彼女は戻ってきた

「あっ…新田さんこんにちは」

車椅子に座っている彼女が頭を下げた

「こんにちは瞳ちゃん」
　
「今検査に行ってきました
大丈夫って言われました
明日お家に帰ります」

笑顔で話してくれた

おっと…その笑顔反則だ

「あのう〜
お姉ちゃんです。 綺麗でしょ⁇」

ニコニコして紹介してくれた

「…………」

姉はいい事言わないのに…
姉の事"綺麗でしょ"って
君の方がずっとずっと綺麗だよ

「瞳…さっきお話したから！」

姉の柚は冷たく言った

「はい…」

「新田さん
またお話しましょう　では」

姉は出て行った