ノクターンⅡ

1時間くらい眠っただけなのに、驚く程 頭がすっきりして目覚めた。

各部屋に、バスルームが付いている。

私は 軽くシャワーを浴びて 身支度を整える。

まだ眠る智くんと子供達に微笑み、リビングに降りてみた。
 


みんな眠っているようで、リビングには誰もいない。

さっきの賑わいが嘘のように静かで。


私は、子供達が使った 水着やタオルを洗濯して まだ陽がある庭に干す。
 

「相変らず、働き者だね。寝なかったの。」

いつの間にか お父様が起きて来て リビングから声を掛けてくれる。
 
「いいえ。すごく良く寝て。時計をみたら一時間くらいしか経っていなくて。」

私は笑って言う。
 

「飛行機の中でも、結構眠れたよね。」

と言うお父様に、コーヒーを淹れる。

自分の分も用意して、お父様の前に座る。
 


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