ノクターンⅡ
16

新しい家での 初めての夜。

遊び疲れた子供達は あっと言う間に眠ってしまう。


智くんと私も 2階の寝室に引き上げる。


広くなった寝室には ソファを置くことができたから。
 


「なんか、高級ホテルの部屋みたいね。」

今までと同じベッドも、部屋の雰囲気とカバーリングで 格上されていた。
 

「麻有ちゃん、今日はお疲れ様。色々 ありがとう。」

私達は ソファに座って ゆっくり話す。
 

「智くんも。本当にありがとう。今日もだけど、いつもありがとう。」

私の言葉に 優しい笑顔を向けて 智くんは言う。


「俺、麻有ちゃんと一緒にいて すごく幸せ。10年経つけど 毎日、毎日 どんどん麻有ちゃんを 好きになるんだ。」

私をまっすぐに見つめて 智くんは言う。
 

「私も。一緒にいる時も 離れている時もいつも 智くんの事を思っているの。」

胸が熱くなって、涙汲んでしまう。
 

「何で、こんなに好きでいられるのかな。」

智くんは、私の肩を両手で抱いて言う。
 


「あのね、私達 きっと、同じ心を半分にして 生まれて来たんだと思うの。」

私は、甘く言う。

ずっとそう思っていたから。
 

「そうか。一緒にいて 初めて一つになるんだね。だから こんなに愛しいのか。」

智くんは 優しい目で 頷いてくれる。
 


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