きっとこれは眠れない恋の証明。
「もし君の秘書君に知れたら、良い顔はしないかもしれないね」
「いえ、そんな事は…はは」
そんな事はないですと断言できずに笑って誤魔化す。京の事に関しては私もよくわからない。
そもそも砂川さんがそういう事を言うという事は、京の敵意が本人に伝わってしまっているという事だ。
「警戒しなくても大丈夫だよ。家っていっても俺と芝波さんの二人きりになるわけじゃないし」
「えっ、お一人暮らしじゃないんですか?」
警戒している訳では無かったけれど、砂川さんにはなんとなく家族と住んでいるようなイメージが無かったから驚く。
「うーん、一人暮らしっていうか…
うち、シェフと家政婦雇ってるから」
「ええっ」
すごい、お家にシェフと家政婦さんを雇っているなんて。