twilight sinfonia
は?と瑠南の間抜けた声の後、優しい瑠南は咳払いで喉をチューニング。


「だいじょーぶだよ、にーに。元気出して?」


高い声で、したったらずな言葉を快斗に投げかける。


「うぅ……瑠南ぁっ」
「あ、それはやだ」


抱きつこうとした快斗を上半身の身のこなしで華麗に交わして、ズシャッと瑠南の足に落ちる快斗。


……控えめにキレそう。


「そういう尻軽なとこが嫌われるんだよ」
「せめてパーソナルスペース狭いとか言ってくんね……?」
「無理。私瀬那に嫌われたくないからそういうことは受け付けてないです」


快斗をごろっと転がして立ち上がると部屋を出ていった。多分深優を追っかけて。


「快斗」
「先に言っとく、怒んないで」
「怒ってねーよ。怒りそうなだけで」
「ごめんなさい〜〜っ」


半泣きで起き上がる快斗。


「今度は何やらかしたの?」
「……こないだのライブの後から、いおの……あぁ、いおんくんな。いおから活動要請が止まんねーの。
で、断る旨の返事してたら気づいたら下ネタに」
「何をどうしたらそうなんの」
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