twilight sinfonia
……それかま今、私の胃をびっくりするくらいキリキリさせている。


「瑠南」
「ん?」
「おいで?」


私はスマホを置いた瀬那の胸の中に入る。
優しく抱きしめてくれて、どうしようもない不安が少し薄れた気がした。


「まぁさ、不安なことは気になるのはわかる。でも、瑠南が楽しまなきゃ、せっかく来てくれた人たちも寂しいからな?
できる限りのことを全力でやる瑠南はかっこいいよ」


いつも通り目立ちたがりの瑠南でいな?と、笑う。
その声がやけに心地いい。


「緊張、できるうちはまだ大丈夫。投げやりにならなきゃ、瑠南はいつでもかっこいい」


分かりやすいのかな、私。
なんなんだろ。
瀬那には全部バレちゃうし、言って欲しいこと言ってくれちゃうし。


「俺は瑠南の声、好きだよ」


……本当になんなんだろうか。



『俺は瑠南の声好きだからさ。
認めさせてやるよ、絶対。お前のその声は、武器になるから』
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