twilight sinfonia
「ま、寝る。瑠南も寝るよ」
「……寝れないかも」
「俺がこんなに言ってんのに?」
「すでに胃が痛いです瀬那さん。単純に緊張」


はぁ、とため息をついて、瀬那はもぞっと動く。
私にチュッとキスをして、脚を絡めてくる。


「なにがあっても俺はお前の味方だから」


耳元で囁かれて、低音ボイスが耳に残る。


「お前が寝るまで起きててやるから、早く寝ろよ?
俺、明日起きれないとかやだから」
「なんかあれだね」
「何」
「私のこと甘やかすの上手だよね」
「俺は瑠南を甘やかすために生きてる」


目を閉じた瀬那。
ほんとに起きてる気はあるのかわからないけど、とりあえず、うん。


「ありがとう」
「……寝ろ」
< 356 / 393 >

この作品をシェア

pagetop