メヌエット ~絵里加

そのまま少し街を歩き、夕食は有名なステーキハウスで。

絵里加は細い割に、よく食べる。

その健康的な食欲も、絵里加の魅力だった。
 

「絵里加、お腹いっぱい。」と言う絵里加に、
 
「腹ごなしに、少し散歩して帰ろう。」と、ゆっくり街を歩いて ホテルに戻る。
 



「絵里加 先にシャワー、浴びていいよ。」

健吾が言うと 絵里加は素直に バスルームに入って行く。

しばらくして、可愛いキャミソールに着替えた絵里加が 髪を拭きながら出てくる。
 

「絵里加、こっちで髪を乾かすから ケンケンもどうぞ。」

バスルームを長く占領しない絵里加の気使いに、健吾は微笑む。
 

「ありがとう。絵里加、可愛いよ。」

と軽くキスをして、健吾もバスルームに入る。
 

健吾がバスルームから出てくると 絵里加は窓辺で海を見ていた。

まだ時間は早いけれど 健吾は部屋の灯りを消す。


そして、窓辺の絵里加を後ろから抱き上げて、ベッドまで運んだ。


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