メヌエット ~絵里加

ランチは、プールサイドで。

夕方まで ゆっくりプールで遊んで ディナーは ホテルのスカイラウンジで。


360度回転するレストランは 東京の夜景が一回り見える。

ビュッフェスタイルで 思い思いの料理をチョイスしながら 贅沢な時間。
 

健吾と絵里加が 住宅展示場の失礼なハウスメーカーの話しをすると 啓太も陽子もケラケラ笑い 
「絶対、後悔しているよ そのメーカーの人。」と言う。
 
「どう考えても 絵里加達 家を建てるようには見えないもの。」と絵里加も笑う。
 
「大学生のデートだと思われたね。」

啓太は言った後で、
 
「陽子、俺達も行ってみようか。」と笑う。
 

「やだ。真剣に話し聞かれたら 私達 老けているってことじゃない。」

陽子の答えに、またみんなで笑ってしまう。


贅沢で優雅なデート。

気を許した仲間と一緒だから 楽しくて温かくて。

ゆったりした時間に満足した4人は また来ようと言う。


プールと食事で 何万円も使ってしまうことに 誰も抵抗を感じない。


みんな、贅沢な時間に慣れているから。

 


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