悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
つい、遠慮のない口調になってしまった。ヴィルヘルムとは何度か顔を合わせたが、現時点でアンドレアスとは、接点すらない。
ヴィルヘルムが皇太子となっていない今、アンドレアスが縁談を持ちかけるなら、シャンテール大公家の娘の方が適任だと思う。
「皇帝陛下のお前に対する覚えがめでたいからだよ、レオンティーナ」
「そうなの? ルビーをいただいて終わりになったと思っていたわ」
母がそっとレオンティーナの頬に手を当てる。
「おそらく、皇帝陛下のお気に入りとなったあなたが、これ以上ヴィルヘルム殿下に接近するのを恐れているのよ」
八歳の少女に教えるには、あまりにも生々しい話題であったけれど、父も母もレオンティーナを一人前として扱うことに決めたようだ。
「あー……そういうことね、お母様」
思いきり唸ってしまう。
皇帝と皇妃は政略結婚であり、第二皇子であるアンドレアス、さらにのちには騎士となる第三皇子をもうけている。
だが、皇帝の寵愛は、愛妾であるケルスティンに向いていて、ケルスティンとの間にはヴィルヘルムとルイーザ、まだ幼くて乳母に面倒をみさせている皇子の三人をもうけていた。
ヴィルヘルムが皇太子となっていない今、アンドレアスが縁談を持ちかけるなら、シャンテール大公家の娘の方が適任だと思う。
「皇帝陛下のお前に対する覚えがめでたいからだよ、レオンティーナ」
「そうなの? ルビーをいただいて終わりになったと思っていたわ」
母がそっとレオンティーナの頬に手を当てる。
「おそらく、皇帝陛下のお気に入りとなったあなたが、これ以上ヴィルヘルム殿下に接近するのを恐れているのよ」
八歳の少女に教えるには、あまりにも生々しい話題であったけれど、父も母もレオンティーナを一人前として扱うことに決めたようだ。
「あー……そういうことね、お母様」
思いきり唸ってしまう。
皇帝と皇妃は政略結婚であり、第二皇子であるアンドレアス、さらにのちには騎士となる第三皇子をもうけている。
だが、皇帝の寵愛は、愛妾であるケルスティンに向いていて、ケルスティンとの間にはヴィルヘルムとルイーザ、まだ幼くて乳母に面倒をみさせている皇子の三人をもうけていた。