悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~
今日は家庭教師が来るのは午後からだから、午前中はレオンティーナの自由時間だ。ドレスやアクセサリーについてソニアにじっくり教えるなら今だ。
「ついてらっしゃい」
レオンティーナはソニアを衣装室へと引っ張り込んだ。衣装室の左右にはずらりとドレスが並び、部屋の中心と奥には棚が置かれている。
最初に向かったのは、奥に置かれている棚だった。
レオンティーナが手にしているのは、鉛筆と小さく切ったメモ用の紙だ。鉛筆と紙をソニアに渡してから命じた。
「右端の引き出しを開けて」
「かしこまりました」
最初に開いた引き出しに入っているのは、手袋とリボンだった。
防寒用の手袋だけではなく、茶会に出席する時に使うものや、散歩に行く時に着用するものなどが並んでいる。まだレオンティーナは晩餐会には出席を許されていないけれど、いずれここに晩餐会の時に着用する手袋も入れられることになる。
「この手袋はアーシア王国産のシルクを使って作られているの。夏、ガーデンパーティー用の手袋ね――何をしているの。お書きなさい」
「そのぅ……まだ、書けなくて……」
「ついてらっしゃい」
レオンティーナはソニアを衣装室へと引っ張り込んだ。衣装室の左右にはずらりとドレスが並び、部屋の中心と奥には棚が置かれている。
最初に向かったのは、奥に置かれている棚だった。
レオンティーナが手にしているのは、鉛筆と小さく切ったメモ用の紙だ。鉛筆と紙をソニアに渡してから命じた。
「右端の引き出しを開けて」
「かしこまりました」
最初に開いた引き出しに入っているのは、手袋とリボンだった。
防寒用の手袋だけではなく、茶会に出席する時に使うものや、散歩に行く時に着用するものなどが並んでいる。まだレオンティーナは晩餐会には出席を許されていないけれど、いずれここに晩餐会の時に着用する手袋も入れられることになる。
「この手袋はアーシア王国産のシルクを使って作られているの。夏、ガーデンパーティー用の手袋ね――何をしているの。お書きなさい」
「そのぅ……まだ、書けなくて……」