僕の1番大切な人【リニューアル版】
お互い、顔を見合わせる。


まさかって…


そんな訳ないだろ。


男が好きとでも言いたいのか。


僕は、この気持ちだけは、まだ、ユウにさえも話せていない。


無理だよ…


絶対に…誰にも言えない。


言ったら…


すべてが壊れてしまうような気がするんだ。


『ま、いいよ、来ないの分かってて聞いた』


ユウの笑顔は、男でも惚れそうになるくらいまぶしい。


でも、ルックスも性格も、文句の付けようがないユウには、なぜか彼女がいない。


大いに、不思議だ。


今日みたいに、たまに合コンに参加してるみたいだけど、本気で彼女を探してる風でもなさそうだし…


前の彼女を引きづってるとか…?


考えてみたら、ユウと恋愛についてはあまり話さないな。


お互いの将来のことは、よく話してるけど…


僕は、ユウとの友情を、本当に大切にしたいと、心から思っている。


だから、いつかは、姉さんの事を、ユウにも紹介したい…


僕の…大切な人…


って。
< 11 / 96 >

この作品をシェア

pagetop