僕の1番大切な人【リニューアル版】
いきなり、兄さんを試してるのか?


それに、愛美さんって...


会ったばかりなのに名前で呼ぶなんて、ハーフだからって、馴れ馴れしくないか?


『本当にユウ君、背も高いし、モデルさんみたいね』


『嬉しいです、一応、モデルもやってます、バイトですけど』


『すごいのね、今度雑誌買うから、教えてね』


姉さん、何だか、はしゃいでる?


『ありがとうございます。凌馬もモデルやらないかって誘われてるんですよ、でも絶対やらないって。大学には凌馬のファンもたくさんいますし、すごくモテるんです』


『ちょっ、何言ってるんだよ、ユウ』


やめてくれよ…


そういうこと、姉さんの前では、言わないで欲しかった。


『そうなんだ、ファンがたくさんなんて、凌馬君もすごいのね。モデルのお仕事もやったらいいのに』


姉さんが、微笑みながら言った。


『凌馬がモデルなんて、無理だろ』


兄さんの馬鹿にしたような言い方に、腹が立った。
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