さよならが言えなくなるその前に



歩道のガードレールに腰掛けて




通りを眺める。




そのオーラを放つような存在感に




ちらちら、こちらを伺うオンナも




目を合わせまいと足早になる



サラリーマンも




翔輝には見えていない。



きっともうすぐ



ここを通る



彼女だけを待っている。



まさか



こんな日が来るなんて



おれから



彼女に




サヨナラを言う日が来るなんて





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