完璧王子の裏の顔。






「……………っ!!」





ガラス越しにいたのは泥棒でもなく、知人や知り合いでも、友達でもなくて。





いたのは、ずっと会いたくて会いたくて仕方がなかった、銀河だった。





私は勢いよく窓をガラッと開けると銀河に思いっきり抱きついた。





「うぉっ!?」





私が飛びついた時最初はびっくりしてたけど頭を優しくぽんぽんと撫でてくれた。





「うぅ…寂しかった……」





銀河に会えなかった寂しさが私の涙となって銀河の服にしみとなってつけられる。





銀河だ…ずっと会いたかった銀河だ……っ





「連絡してなくてごめんな」
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