となりの一条三兄弟!


あ、って思った。

話の流れで聞いてしまったけど、そういえば三人のお母さんは亡くなっているんだっけ。なんてデリカシーのないことを聞いてしまったんだろう。

私のバカ……。


「母さんは普通の人間。優しい人だったよ」

晶くんがそう答えると、みんな少し切なそうな顔をした。


だけどすぐに空気を変えるように「ご先祖さまの写真とか見る?けっこう衝撃的だよ」なんてまたこの場を明るくしてくれて、そのあとはみんな普通の顔に戻っていた。


晶くんが見せてくれた写真は本当に衝撃的だった。

西洋の本に載ってるんじゃないかってぐらい想像どおりの黒いマントをして写っている吸血鬼のご先祖さまもいれば、手に持っている花束だけが写ってる写真もある。

どうやらカメラのフラッシュにビックリしてひいおばあちゃんの体が透明化したらしいけど、私から見ればちょっとしたホラーだった。


そして三人のお父さんの幼少の写真には頭に狼の耳が生えていて、まだ歯が生え揃ってないのに立派な吸血鬼の八重歯があり、そのうえピースしている右手は透明化していた。

本当に本当に衝撃的すぎて夢に出そうだ。


昴さんと晶くんが吸血鬼と透明人間はどっちが強いのかって議論してる中、私は庭にある小さなベンチに座って休憩していた。

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