【女の事件】豚小屋

第6話

10月2日のことであった。

直家りつよ父娘の家族は、喬木村の家を売却して枇杷島へ引っ越した。

なおみは、直家のきょうだいが残した借金の後始末をするために、大須で酒問屋を経営している知人夫婦の息子さんとお見合いをして結婚することが決まった。

直家は、なおみの気持ちが落ち着いたら先方さんの家に入籍すると先方さんの家に伝えた。

先方さんは、こころよく了承した。

なおみは、6ヶ月の契約で西枇杷島町大野にある郵便局で契約社員として再就職した。

さおりは、名古屋近郊にあるこども病院に入院と同時に院内学級へ転校する予定になっていたが、親族たちが『身体が元気なのに入院する必要があるのだろうか?』と言うてナンショクを示した。

そのため、清須市内の公立中学校の普通の学級に変更した。

りつよは、稲沢市陸田宮前(くがたみやまえ)にあるKahma(カーマ・DCMホールディングス)に再就職をした。

その一方で、直家りつよ父娘と不仲になった忠家は、りつよとリコンすることを前提に有松(名古屋市緑区)の実家に帰った。

前の職場をやめた忠家は、大垣に本店があるK銀行の支店に(契約社員として)再就職をした。

忠家は、りつよと離婚した後は再婚しないと決意した。

9月始めのことであった。

なおみのお見合いは、直家の大学時代の友人夫婦の仲人で進めることが決まっていた。

それなのに、なおみが『都合悪い』と言うてわがままをこねていた。

なおみのワガママが原因で調整に時間がかかったので、お見合いの日取りは10月7日に決まった。

枇杷島での暮らしになれて、生活のリズムが落ち着いた頃に、新たな悲劇が襲いかかった。
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